第20回 チャレンジ賞・サフラン賞 候補者を募集します! 主催:社会福祉法人視覚障害者支援総合センター 概要  活躍する若い視覚障害者を応援します!  弁護士・研究者・音楽家・福祉施設職員……、自らの努力で道を切り開き、それぞれの分野で活躍を続ける視覚障害者は少なくありません。とはいえ、その職域は制限され、学習環境にも改善の余地が残されています。これからもっと活躍してほしい、もっと応援したい、そんな夢への第一歩を踏み出したばかりの若い視覚障害者をご紹介ください。 募集内容  名称:チャレンジ賞(男性)、サフラン賞(女性)  主催:社会福祉法人視覚障害者支援総合センター  対象:視覚障害のある、30代までの男女で、身体障害者手帳所持者。職業自立して視覚障害者の文化の向上と福祉の増進に寄与しようとしている人で、気迫と体力と人間味のある人。  応募方法:他薦のみとする。必ず候補者の同意を得た上でご応募ください。  締切:2022年5月31日(火)必着。  表彰:各賞とも賞状と賞金50万円を贈ります。  贈呈式:未定。 応募要項 必要書類  @「応募用紙」   ・当センターのホームページからダウンロードし、所定の項目を別紙に記入するか、墨字の場合は直接記入してください。  A「推薦文」   ・他薦のみとする。必ず候補者の同意を得た上でご応募ください。   ・推薦文に所定の用紙・様式はありません。点字32マス60行(墨字は1,000文字)程度でお書きください。 応募方法  ○郵便等で応募の場合  第20回チャレンジ賞・サフラン賞係宛に送付してください。  ○メールで応募の場合  必要事項を記入したデータをメールに添付して、表題に「チャレンジ賞・サフラン賞 応募書類」と明記してください。 応募先  〒167-0034 東京都杉並区桃井4-4-3 スカイコート西荻窪2  社会福祉法人視覚障害者支援総合センター  第20回チャレンジ賞・サフラン賞係(担当:佐古)  Tel:03-5310-5051(10:00〜17:00 土・日・祝日休み)  Fax:03-5310-5053  mail:mail@siencenter.or.jp 締切  2022年5月31日(火)必着 選考  当センターが委嘱する選考委員会で、受賞者男女各1名を決定します。 発表  受賞者には本人宛に6月末までに通知します。結果はセンター発行の月刊『視覚障害―その研究と情報』と『支援センターだより』で公表し、関係する報道機関などにも扱いを依頼します。 その他  前回までにご応募いただいた方も応募いただけます。応募書類は選考結果に関わらず返却いたしません。 個人情報の保護について  ○応募の際に記入された個人情報は以下の目的で利用します。  1.応募内容についての問い合わせを行なうため  2.審査を行なうための参考情報として  3.今後、本賞の実施を行なうため  4.本賞に関する通知・告知を行なうため  5.その他、当法人の事業に関わるご案内等のため ○第三者への開示について  ご記入いただいた個人情報については上記の利用目的以外では、個人情報保護法等の法令に定めのある場合を除き、応募者の同意なく本賞に関わる者以外の第三者に開示することはありません。また、主催者は、個人情報保護法に基づき、ご記入いただいた個人情報を適切に扱い、保護に努めます。 「サフラン賞」と「チャレンジ賞」制定までの経緯 社会福祉法人視覚障害者支援総合センター 創設者  高橋 実  私が「サフランホーム」の閉鎖と財団法人東京サフランホームの解散を知ったのは2003年2月頃のことでした。  サフランホームは、日本盲人キリスト教伝道協議会の婦人部が「毎日献金」として寄せられた浄財で1958年に発足。以来45年間、盲学校卒業の失明女子に対しての生活指導と鍼灸・あんま・マッサージ技術の向上を目的に、生活と職業自立のための実践を続けてきました。その間、100人に及ぶ人たちを職業人、また家庭人として社会に送り出し、高い評価を受けてきました。しかし、時代の趨勢によりその援助を必要とする対象者が激減したことなどから、2003年3月31日、サフランホームを閉鎖して財団法人も解散しました。  財団は残余資産を法律によって関連法人5ヵ所に寄付することを決めていました。私は駄目元を承知の上で、次のような文書を財団に送りました。  「紐つきでない寄付がいただけることはどこの施設にとってもありがたいことですが、いずれサフランホームの実績と伝統と関係者の汗したことなどは薄らいでいくのではないでしょうか。45年という歴史と100人近い卒業生の努力と社会に対する貢献、善意から寄せられた浄財と関係者の熱意を、何らかの形でいついつまでも継承することが大切ではないかと思うのは、私の単なる郷愁なのでしょうか。許されるならば、その事業を当法人にさせていただきたい」という思いと提案です。  財団は満場一致で私の提案を認め、サフラン賞が結実しました。この賞と同時にその男性版を創設したいと考え、賛同者を求める訴えを始めました。  実は、私が2001年に鳥居篤治郎賞を受賞した折、その祝賀会を関西でも開いていただきました。席上、若い人から「功なり名を遂げた人たちにはいろいろな賞が贈られる。しかし若い人にこれからもっと努力しろというような励ましの賞はない。先輩、ぜひ作ってください」といわれたことをずっと心にかけていました。視覚障害コミュニケーション機器メーカー・ケージーエス株式会社の榑松武男社長(当時)が「男性とか女性とかいうことではなく、いわゆる若い視覚障害者が努力すれば報われるような環境作りに心しなければならない。その人たちを励まし支えていくことは大賛成です。弊社は2003年6月11日に創立50周年を迎えることができました。皆様に感謝の気持ちを込めて、基金を出させていただきましょう」ということで男性版が結実しました。  名称は、センターに併設している「チャレンジ」で、明日の社会参加を夢見て努力している通所者の目標にもなってくれるであろうことを願って「チャレンジ賞」と命名しました。 (2003年6月) チャレンジ賞・サフラン賞 過去の受賞者 ※姓名・職業・年齢はいずれも受賞時のもの。敬称略。 第1回 チャレンジ賞  渡邊 岳(弁護士・36歳) サフラン賞  高橋 玲子(玩具メーカー勤務・35歳) サフラン特別賞  中間 直子(三療業・40歳) 第2回 チャレンジ賞  広瀬 浩二郎(国立民族学博物館研究員・36歳) サフラン賞  三宮 麻由子(外資系通信社勤務、エッセイスト・37歳) 第3回 チャレンジ賞  川畠 成道(ヴァイオリニスト・33歳) サフラン賞  澤田 理絵(ソプラノ歌手・31歳) 第4回 チャレンジ賞  南沢 創(公立中学校音楽教諭・33歳) サフラン賞  定家 陽子(JICA勤務・35歳) 第5回 チャレンジ賞  中根 雅文(サイバー大学准教授・35歳) サフラン賞  青柳 まゆみ(筑波大学非常勤職員・33歳) 第6回 チャレンジ賞  踊 正太郎(津軽三味線奏者・31歳) サフラン賞  溝上 弥生(愛知県立名古屋盲学校教諭・38歳) 第7回 チャレンジ賞  伊藤 丈人(青山学院大学非常勤講師・31歳) サフラン賞  大日方 久美子(読売新聞東京本社ヘルスキーパー・35歳) 第8回 チャレンジ賞  杉田 正幸(大阪府立中央図書館司書・39歳) サフラン賞  奥野 真里(日本ライトハウス職員・35歳) 第9回 チャレンジ賞  守田 稔(かわたペインクリニック心療内科医師・35歳) サフラン賞  柏木 佳子(大阪なにわ西府税事務所電話交換手・38歳) 第10回 チャレンジ賞  武井 徹(NTTドコモ法務部勤務・37歳) サフラン賞  藤下 直美(名古屋ライトハウス職員・38歳) 第11回 チャレンジ賞  澤村 祐司(生田流地唄・箏曲演奏家・32歳) サフラン賞  該当者なし 第12回 チャレンジ賞  綱川 泰典(プロフルート奏者・37歳) サフラン賞  堀内 佳美(アークどこでも本読み隊代表・30歳) 第13回 チャレンジ賞  ロイ・ビッショジト(滋賀県立盲学校教員・37歳) サフラン賞  二羽 泰子(関西国際大学非常勤講師・35歳) 第14回 チャレンジ賞  片岡 亮太(和太鼓奏者、パーカッショニスト・31歳) サフラン賞   石田 由香理(特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン職員・26歳) 第15回 チャレンジ賞  大胡田 誠(つくし総合法律事務所弁護士・39歳) サフラン賞  片平 考美(静岡県立静岡視覚特別支援学校小学部教諭・32歳) 第16回 チャレンジ賞  福地 健太郎(JICA職員・34歳) サフラン賞  西田 梓(日本盲人職能開発センター非常勤職員・36歳) 第17回 チャレンジ賞  山賀 信行(NPO法人スラッシュ 副理事長・35歳) サフラン賞  板原 愛(司法研修所 司法修習生・28歳) 第18回 チャレンジ賞  齋藤 健二(神奈川県立平塚盲学校中学部教諭・38歳) サフラン賞  上田 喬子(社会福祉法人日本点字図書館職員・33歳) 第19回 チャレンジ賞  外谷 渉(株式会社ラック サイバー・グリッド・ジャパン 次世代セキュリティ技術研究所研究員・34歳) サフラン賞  畝本 彩美(株式会社オズビジョン広報室広報職員・31歳)